約1年間にリリースされたカナダが誇るメロディックバンドMuteによる初のフルアルバムでございます。
この作品は中々思い入れというか印象が強いです。
というのもちょうどこの作品をガンガンにヘビロテしている時期にパソコンのデータが飛びまして。
一応バックアップはしてあったんですがそのデータがこの作品をインポートする前の状態でせっかく聴いてきた再生回数がリセットされるという始末。
あのまま聴き続けていたらと思います。
しかし彼らの音はだいぶパワーアップしましたよね。
昔のEPの時は中々乙なリフは弾いているんだけどちょっとキレイ過ぎて頼りないかなという印象だったんですが、この作品では結構腹に来る感じの重さになっていますしボーカルも力強くなっています。
それでいてギターもメタリックさが増しているという美味しすぎる変貌ぶりです。
メロディーもしっかりしていますしね。
どなたかがIVSを聴いてMuteに近いと感じたというレビューをされていたんですが私も近いものを感じますね。
IVSのメタリック加減をちょっと柔らかくしたらMuteっぽくなると思います。
普段聴かない人からしたら、どっちも大差なく同じに聴こえると思われるかもしれませんがこの微妙な違いが大きいんですよね。
どのバンドも同じに聴こえると言われがちなメロディックハードコア系の音楽ですが、微妙な違いを感じて喜べるから私はメロディックハードコアが好きなんです。
この作品に入ってる曲のうち何曲かは以前DemoがMySpaceで聴くことができました。
その時から比べても相当パワーアップしております。
中でも2曲目のComing Backでは相当の成長っぷりを見せてくれますね。
昔からの良さも残しつつ音が分厚くなっています。
途中のドラムドカドカ状態の時が最高にヤバいです。
バックでサラリと弾かれているメタリックなギターも必聴ですねぇ。
こういう細かい音が重なって1曲が作られているんだと実感できる曲だと思います。
同じくDemoで聴けた8曲目のCommunication Breakdown、1分弱で気持ち良く飛ばしてくれる9曲目のFading Outなどなどこの作品は素晴らしい曲たちが目白押しです。
はっきり言って捨て曲は見当たりません。
見つけちゃダメです。
リリースから1年たった今でも聴く度にテンションが上がる名作と呼べる作品だと思います。
このバンドを生で見たいと思っている人も多いんじゃないでしょうか?
国内盤もリリースされていることだし是非来日してもらいたいですよね。
とりあえずまだ聴いたことがない方はMySpaceで聴いてみてください。
おそらく買う気になると思いますんで。
Mute MySpace